2017年11月2日木曜日

吉野山へ、あるいは「地図はそれが表す土地ではない」



いつものように突然、吉野山へ行きたくなった
初めてである
おそらく、久し振りに体を使ってみたいという気分になったからだろう
ただ、なぜ吉野山なのかは分からない

ということで、朝から吉野に向かった
奈良からだと1時間半ほどかかる
車中ではアリストテレスを読んでいた
駅名がわたしにとっては不思議な響きに聞こえ、少しだけ外国にいるような気分になる
あるいは、日本の奥の奥に入り込んだような気分だったのだろうか
それ故、外国のように感じたのだろうか

日本の田舎は本当に長閑である
フランスの田舎とも異なり、非常に自分に近い、家の中のような感じがする
対象化できないのだ
吉野の駅は写真のように小柄なヨーロッパの駅のようで、不思議な気分がした
そこからロープウェイがあるはずだったが、春から故障しているとのことで運休中
バスが出ているようだったが、最初から歩くことにした

出る前に漫画の地図をざっと見て、予定のようなものを立てていた
吉野山散策のような気分であった
地図は真っ平らに見えたからだ
「地図はその土地ではない」 とは、アルフレッド・コージブスキー(1879-1950) さん、よく言ったものである 
これは散策ではなく、登山であると気付いたのは途中まで行った時であった
そこで折り返すわけにもいかず、最後まで歩き続けた

その経過は明日以降にしたい










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