2016年10月17日月曜日

新しい思想、宗教を生み出すことができるのか?




人間が自然をどのように見てきたのか
その見方によって、自然に対する態度が変わってくる
西欧においては、キリスト教の影響が強かったようである
キリスト教は最も人間中心主義的宗教とも言われる

キリスト教は古代のアニミズムを駆逐した
そして、自然は人間に仕える以外には存在理由がないと考えるようになる
人間が自然の主人として思うように利用してもよいとされる
それがいまに至るまで西欧人の根底に残っていると言う人もいる

この考え方は科学とも深く結びつき、科学の発展に寄与した大きな要素と言えるだろう
一方、東洋には汎神論的、あるいは汎心論的な見方が古くからあるとされている
そこでは、西欧のように自然に対する存在として人間がいるのではない
自然の中に人間も位置づけられている
そのため科学も生まれなかったというのが西欧の主張である

特に20世紀後半から顕著になってきた問題に自然環境の破壊がある
その背景に宗教的な見方があるので、その対策も宗教的でなければならないとの主張がある
つまり、この危機には科学技術ではなく、新たな思想を構築して対処しようということである

上の見方に従えば、日本などでは自然破壊は起こらないはずだが、そうはなっていない
宗教的な考え方を超える経済中心主義とでもいうものが優勢になっているからだろうか
あるいは、それが新たな宗教となり、世界を席巻していると言えるのかもしれない
人間はそれに代わる力のある思想(宗教)を編み出すことができるのだろうか





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