2016年3月7日月曜日

最後の最後まで考える



今週は火曜と木・金に哲学と科学のカフェを開く
準備も含めるとハードな週が始まるとも言える
以前であれば、そういう感じで臨んでいた
しかし、今の心境は違うようだ
その理由は既に触れているが、次のようなことである

昨年12月にスートゥナンスの準備をしている時、一つのメカニズムに気付いた
私の場合、怠惰のせいもあると思うが、最後の最後まで纏める気にはならないことである
そのため、いつも不確定の状態に居ることに常に苦しんできた
予定の前に纏めを終え、残りの時間をその推敲に使いたいと思っていたからである
しかし、その時、この状態は変えることのできないわたしの性向ではないかと気付いたのである
より正確には、そう考えて諦めることにしたのである

自分の心のメカニズムに気付くと、あとはその状態を受け入れ、耐えることだけが問題になる
これはネガティブ・ケイパビリティに掛かっていることになる
ネガティブ・ケイパビリティ、あるいは不確実さの中に居続ける力
この能力が試されていたのが、直近では昨年一年だったと理解したのである

今週を前にしても全くストレスを感じない平静の状態にあるように見える
最後の最後まで落ち着いて考えることができそうである
このような心境になって来たのもパリ滞在の一つの成果ではないか
そう思える雨の朝である





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